エゾモモンガを数多くの方に知って頂きたく、このギャラリーを開設いたしました。

 わたくしたちの周りの環境がどんどん破壊されがちな今日ですが、身近なところにこのようにかわいい、
小さな生き物がいることを心の隅において頂けたら幸いです。
 このギャラリーに掲載されている写真は目黒誠一氏に著作権があり、本人の御好意で掲載しています。
著者に承諾済みであり、無断転載をお断りします。(永田孝志)

目黒誠一

「ポストカード」より


エゾモモンガ

長く厳しい冬の間モモンガ達は木にできたウロの中で、「おしくらまんじゅう」のように身を寄せ合い寒い冬を生き抜く。
木の芽を食べ白い森を飛び、やがて来る春を待つ。
大きさは子供の握りこぶしくらい、飛膜を広げても小型のハンカチくらいである。
小さな森の住人、
モモンガ達の生きさまの一部を伝えることができれば幸いである。
(目黒誠一著)

 

北海道の冬は寒く、厳しい毎日が続きますが、エゾモモンガは小さな身体でそれに耐えています。

 

 南の風が長かった冬の終わりを告げる。
交尾期もおわり、妊娠したメスは仲間と冬を過ごした樹洞(ウロ)を占領する。
出産の確認は巣穴を出入りする際にちらりと見えるお乳です。
モモンガの乳頭は8個、しかし生まれてくる数は3〜4頭。
初産の個体が多いため出産頭数が少ないのである。
「今年も無事生まれた!今年は何頭?巣穴から頭を出すのはいつ?」
交尾の日からの日数を数え、春のワクワクがはじまるのである。
(目黒誠一著)

 

 

北海道に短い夏がやってきた。
モモンガの子供達にとって試練の初飛行の時期である。
この時期私は幼い頃初めて上ったすべり台を思い出す。
下を見れば足がすくむ高さに感じた。
しかし何度かすべるうちに楽しくなってくる。
モモンガの子供達の飛ぶ事が楽しくなる日も近い。
(目黒誠一著)

 

 北海道の秋は短い。
モモンガ達は厳しい冬の寒さから身を守るため、
条件の良い樹洞(ウロ)に集まり始める。
この冬は何頭のモモンガ達が集まってくるのか
楽しみな季節でもある。
(目黒誠一著)

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